テクマトリックス株式会社は、米Parasoft Corporationが開発したC/C++対応テストツール「C/C++test CT 2025.2」を2026年3月30日より販売開始すると発表しました。GoogleTestをパッケージに含め、コードカバレッジ計測やトレーサビリティ確保など、規格対応で論点になりやすい領域を支援する構成だとしています。
オープンソースのユニットテストフレームワークは広く使われていますが、機能安全が関わる開発では「そのツールをどう評価し、どんな根拠を残すか」が別の作業として増えがちです。テクマトリックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:矢井隆晴)は、米Parasoft Corporation(本社:米国カリフォルニア州、最高経営責任者:Elizabeth Konawa)が開発した「C/C++test CT 2025.2」を、2026年3月30日から販売すると発表しました(PR TIMES)。
今回の発表で中心となる事実は、テストツールの国内販売開始です。テクマトリックスは、Parasoftが開発したC言語/C++言語対応テストツール「C/C++test CT 2025.2」を2026年3月30日より販売開始するとしています。また同社は、Parasoft製品の国内総販売代理店として、販売、マーケティング、ユーザーサポートなどの活動を強化すると記載しています。
製品の位置づけとしてテクマトリックスは、同ツールが自動車、産業機器、医療機器など、セーフティ/セキュリティクリティカルなソフトウェア開発でのGoogleTest活用を支援すると説明しています。機能面については、ユニットテストにおけるコードカバレッジ計測やトレーサビリティ確保などの機能を備え、機能安全規格への対応を効率化する旨が述べられています。

背景説明としてプレスリリースは、GoogleTestがC++向けのオープンソースのユニットテストフレームワークであること、モダンC++開発の増加に伴い利用ニーズが高まっていることを挙げています。あわせて、BazelやCMakeなどのビルドシステムやCI/CDパイプラインへの統合が容易である点、開発者の利用経験が多く導入・トレーニングコストが低い点、テストケースの作成や保守コストが低い点などを、採用が増えている理由として列挙しています。ここは「なぜGoogleTestか」という一般論の提示であり、個別プロジェクトの最適解を断定するものではありません。
一方で、機能安全の文脈ではツールの扱いが別の論点になります。プレスリリースは、機能安全対応が求められるソフトウェア開発でテストツールを利用する場合、開発開始前にツール適格性評価もしくはツール認証が必要だとしています。また、オープンソースのGoogleTestにはツール認証や認証キットなどのサポートがないため、ユーザー自身が検証とドキュメント準備を行う必要がある、という同社側の見解も示されています。さらに、ユニットテストフレームワーク自体に認証がない場合、内部不具合により誤ったテスト結果を招き、安全基準を満たさないリスクがあるという説明もあります。

これに対し、C/C++test CTは「GoogleTestをパッケージとして含む」こと、そしてソリューション全体として第三者認証機関TÜV SÜDよりツール認証を取得していると記載されています。取得済みの機能安全規格として、IEC 61508-3:2010、IEC 62304:2015、ISO 26262-8:2018、EN 50716:2023が挙げられています。加えて、ParasoftがGoogleTestのAPIごとに妥当性検証を行い、妥当性が証明されたAPIリストをFunctional Safety Distribution Packageに含めて購入ユーザーに提供可能としています。なお、プレスリリース内では、このパッケージの具体的な同梱物やドキュメントの範囲・形式までは示されていません。
もう一つの話題として、AI連携機能も触れられています。テクマトリックスは、C/C++test CTがMCP(Model Context Protocol)サーバーを搭載し、AIエージェントと連携する機能を提供するとしています。ただし、対応するAIエージェントの範囲、連携で扱うデータの種類、運用時の設定や制約といった技術的な詳細は、今回の発表だけでは確認できません。

検討時に誤解が生じやすい点としては、「認証」「同梱」「支援」の適用範囲です。プレスリリースにはTÜV SÜDの認証番号、認証日、認証がどのバージョンや構成要素に適用されるのかといった範囲の明示がありません。また、同梱されるGoogleTestの具体的なバージョン、対応OSや対応コンパイラなどの動作環境、価格・ライセンス形態、サポート範囲(SLA等)、トライアルの有無、国内外どの地域を対象とした販売か、といった条件面も本文では読み取れません。機能安全関連のプロジェクトでは、ツール側の説明だけで完結せず、プロジェクト側で追加の確認・レビューが必要になる場合もあるため、適用範囲と不足情報を前提に照合していく姿勢が重要になります。
今回の発表は、GoogleTestの利用が広がる一方で、機能安全開発では評価や証跡づくりが別タスクとして重くなりうるという問題意識を、ツールのパッケージングと認証の枠組みで扱おうとする動きとして整理できます。販売開始日として示された2026年3月30日以降、認証の適用範囲や提供物の中身、運用時の条件がどこまで開示・整備されるのかを確認しながら、各現場での線引きが進むことになりそうです。
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出典
- 原題:機能安全開発でGoogleTestを活用するためのユニットテストツール「C/C++test CT」の販売を開始 | テクマトリックス株式会社のプレスリリース
- URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000019103.html



